二世帯住宅のメリットとデメリット

ひとつ屋根の下に暮らす二世帯住宅。家族の人数が多ければ多いほど大変なことがたくさんありますし、一方で楽しいことも増えます。子育てで大変なことは手伝ってもらったり、介護が必要な時は援助をしたりとお互いに寄り添い合い助け合うことがとても効率よくできる生活スタイルが二世帯同居住宅ですね。最近増えつつある子育て世代の共働きによって親世代と子育て世代が同居する方が多くなっています。現在ご両親の暮らしている土地や建物を活用して二世帯住宅にしたい方も多いでしょう。双方の家族のライフスタイルによって求められる条件が異なってきます。今の目先の状態で二世帯住宅を検討するのではなく、将来のこと孫が巣立ってからのことやその後両親の介護にもプラスになる導線や親子が気を遣わず暮らせる間取りプランを未来に見据えながら二世帯住宅の暮らし方も検討しながら住宅プランも考えましょう。ここでは、二世帯住宅について伝いたいと思います。参考にしてください。

二世帯住宅のメリットデメリット

二世帯住宅のメリット

親と同居することによってお互い協力して生活ができる。家事、育児そして介護面でも子育て世代のサポートや親世代のサポートで日常でのメリットがたくさんあります。日常生活での協力することができ、同居することで家事・育児がお互いに協力でき、さらに介護の面でも親をサポートすることができます。子育て中の共働き世代には、子供さんの様子を監視してもらうこともできます。子供だけを留守番させるとき親世代協力があれば子供さんの様子を見守ってくれる安心感があります。二世帯揃って留守になることはまれにない為、防犯対策にも繋がります。建築するにあたって経済面のサポートがお互いにできます。二世帯住宅にすると、世帯ごとにかかる建築費用の削減になりやすく。両世帯での夕食を共にしたり、子育て世代の両親の留守中には子供を親世帯の家に預けたりすることで生活費や光熱費も単世帯に比べて節約しやすくなります。そばに暮らしている身内がいるという安心感に加え、孫と祖父母が触れ合うことで孫の成長の見守りや祖父母の生活の張り合いにもつながります。

二世帯同居のデメリット

世帯間の価値観の違いや生活リズムの相違からお互い気を遣いながらストレス発生する可能性があります。二世帯同居のデメリットも考える必要があります。新しく家族に加わる人の生活習慣の相違があります。親世代と子世代では、成長してきた時代背景や社会などが異なり、価値観やライフスタイルにも人それぞれ違います。また、料理の好みや味の付け方、掃除や洗濯などについても相違があります。生活リズムが違うためストレスになる可能性もあります。お互いのことを考えながら生活する必要があります。子育て世代真っ只中で働き盛りの世代と熟年を超えた親世代では、生活リズムが合わずストレスになる場合があります。人間関係が円滑であっても親世代と子育て世代の生活習慣で時間帯のずれから生活ストレスが生じる可能性があります。高齢者は早寝早起きが知らず知らずのうちになりがちです。働き盛りで子育て世代は家事仕事や子供の世話で夜遅くに就寝となることも多いでしょう。共有スペースをつくり家族団らん時間を大切にする場合は、親世代はなかなかざわざわして寝付けないや子育て世代は両親が気になって食事をゆっくりと楽しめないということもあるかもしれません。共有を設ける場所や寝室の場所にも考えながら配置しましょう。親子では血縁関係で繋がっていますが、夫婦は他人同士。母親は息子の可愛さあまり、子世帯の生活に干渉してしまう場合もあります。

二世帯住宅の3つのタイプ

二世帯住宅を考える際にどこまでを一緒に共有するか、完全型に分離させるかにより間取りの配置が異なってきます。「共有タイプ」「分離タイプ」設備の数を決めて、間取りの配置を決定します。二世帯住宅は3つのタイプに分けることができます。

1.完全分離型二世帯住宅:お互いの暮らしを干渉しないプライバシーを保つ暮らし方

2.一部同居型二世帯住宅:共有空間を楽しむ。二世帯家族の気配を感じるほど良い距離感暮らし方

3.完全同居型二世帯住宅:個人の部屋以外はすべて共有スペース

高松市木太町の新築建売住宅の玄関ホール吹抜

完全分離型二世帯住宅

住まいを完全に分離させ、プライバシーを重視した建物。お互いの暮らしを干渉しないことを前提につくる完全分離型二世帯住宅。核家族に慣れてしまった家族にとっては同じ屋根の下にいながらプライバシーを保つ方法としてはとても有効です。2階建て以上で外階段とつけ別の出入り口を設けることで世帯を区分する方法や建物を壁て仕切り左右に世帯を分ける方法で実現できます。同じ屋根の下に暮らしながらもプライバシーを保つのが完全分離型二世帯住宅です。

完全分離型二世帯住宅のメリット

一緒に暮らす安心感と各世代プライバシーが守られます。ライフスタイルや生活時間が違う世代におすすめです。別々に暮らすことでいい関係が保たれそうとの声が多く、目が行き届きながらもそれぞれが自由に暮らせます。税金面の優遇が多岐にわたり、将来的には賃貸活用にも対応できます。不動産収得税や固定資産税などが軽減でき、相続税対策としても有効。将来的に住まいが開いた場合は、賃貸住宅に活用し、家賃収入を得ることもできます。

完全分離型二世帯住宅のデメリット

建築コストがかかる可能性があります。キッチン、浴室、玄関など、設備が2倍となるため、建設コストがかかります。二世帯が独立して生活するため広さも必要になるため広い土地が必要です。

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一部同居型二世帯住宅

一部同居、半同居型二世帯住宅では、玄関やバスルーム、キッチン、リビングなど共有する空間と独立するスペースを別々にして間取りを決めていきます。家族の居住空間を独立し、二世帯が交流できるシェアスペースを設けることが特徴です。プライバシーを保ちながら、家族の気配を感じることができる間取りです。生活導線を意識しながら居住スペースの配置を工夫しましょう。生活時間帯の相違で生活音などの配慮を考えつつ気疲れやストレスのない間取りの配置が必要です。

一部共同型二世帯住宅メリット

適度にプライバシーを守ることができる。共有する設備を家族で考えながら、二世帯間で無理のない快適な生活を保つことができます。共有部分が増えると初期費用が下がる可能性もあります。コスト面では助かります。共有するスペースが多いほど建材や設備費用を抑えることができます。共有する部分や別々にこだわる部分など、それぞれの生活スタイルに踏まえて考えましょう。

一部共同型二世帯住宅デメリット

一部共同型二世帯住宅は、共有スペースを設けることで親世代と子ど建て世代間の価値観や生活スタイルの違いがわかり、お互いに気を遣ったりストレスを抱えてしまいます。生活する時間帯が異なると生活音がとてもストレスに感じてしまうことがあります。お風呂やトイレなどの水の音、また共有スペースを通り抜けてプライベートの個室へ移動する足音など生活する時間帯が変われば生活音が騒音となりストレスを感じてしまう人も多いでしょう。

完全同居型

住宅のキッチン、浴室、玄関など設備を完全に共有。寝室は別で設けますが、リビングダイニング、トイレなど生活面もすべて同じ生活範囲を共有します。日中過ごす空間が重なるため二世帯で共有する時間が多くなります。

完全同居型のメリット

間取りの範囲が限られてコミュニケーションをとりやすく、同じ空間で生活するため、リビングでくつろいだり食事の時間を一緒にすることができるため、よく会話し、相互関係が良く理解できます。間取りに余分なところを排除しているため建築費を抑えることができます。キッチン、浴室などの設備を共有するため、独立した二世帯のように二つの設備を設け、建築費用がかさむことがありません。暖房や冷房などの光熱費を節約できるため、リビングで家族みんながくつろぐことや一緒に料理を作り食事をするなど設備を共有して使うため光熱費はとても節約することができます。

完全同居のデメリット

間取りがコンパクトにまとめられているためプライベートスペースがないため来客が多い方は、共有部分のリビングにお客さんを招き入れることになります。そのため他の家族がリビングでゆっくりとくつろぐことができません。リビングには、常に誰かがいるため、気を遣う可能性があります。また、親世代と子育て世代の生活リズムや時間帯のずれからの生活音が気になる場合が多いでしょう。親世代と子育て世代は、生活習慣が異なり、深夜に仕事から帰ってきてご飯を食べたり、お風呂に入ったりとする場合もあります。リビング隣に親世代の寝室があると生活音が気になり寝れないなどとお互いに窮屈な生活になります。間取りは、よく話し合って検討する必要があります。

まとめ

将来設計も考慮に入れて二世帯住宅を計画してください。親世代を自宅で介護する場合、車椅子での移動がスムーズにできるかどうか、介護用ベッドを搬入できる間取りであることも必要です。完全分離型の間取りでは、親世代が利用しなくなった住宅を賃貸して貸し出すことができます。家族それぞれの生活スタイルのことを考えながら間取りプランを計画してください。